サロンの2名同時予約はどう受ける?友達・夫婦連れの受け方3つ
サロンの2名同時予約は、受け方を1つ決めて予約ページに書いておく
友達や夫婦、親子で「2人一緒に行きたい」という予約は、業態を問わず入ることがあります。サロンの2名同時予約をどう受けるかを決めていないと、お客様はそれぞれ自己流で予約し、店側は当日になって事情を知ることになります。この記事でわかることは3つです。(1)受け方を決める前に確かめる3つ、(2)受け方の3つの型と、向いているお店、(3)どの型でも外せないことと、予約ページに書く案内文の例です。
なお、施術を受けないお子さまを連れて来られる場合の考え方はサロンの子連れ予約は枠の設定で決まるにまとめています。この記事は、2人とも施術を受ける場合だけを扱います。
結論:型を1つ選び、「カルテは1人ずつ」だけは崩さない
先に答えをお伝えします。
- 同時に2人を受けられるか、2人とも初めてか、連絡は誰に届けるかの3つを先に確かめる。
- 受け方は、1人ずつ予約してもらう/1人の名前で2枠を受ける/問い合わせに限るの3つの型から、お店に合うものを1つ選ぶ。
- どの型を選んでも、カルテ・問診・同意書は1人ずつ分けて取る。
- 選んだ型と、片方だけキャンセルや遅刻になったときの扱いを、予約ページに一文で書いておく。
紙の台帳でも、電話とLINEだけのお店でも、予約システムを使っていても、この順番は同じです。
2人連れの予約が崩れやすいのは、入口が1人用のままだからです
多くのお店の予約の入口は、「1人のお客様が、1つの時間を選ぶ」形になっています。そこに2人連れの方が来ると、お客様は次のどれかで何とかしようとします。
- 問い合わせや電話に回る。 空いているかどうかを店に聞くしかないからです。
- 1人の名前で2枠を取り、備考欄に「夫です」などと書く。
- 2人分の空きを自分で見比べて、別々に押さえる。
どれもお客様なりの工夫ですが、店側から見ると困りごとが残ります。問い合わせは、施術中だとすぐに返せません。1人の名前の2枠は、もう1人がどなたなのか、当日まで分かりません。別々の予約は、2人連れだと気づかないまま時間がずれることがあります。
受付のスタッフがいないお店ほど、この影響は大きくなります。後ほど、ベッド2台のボディケアサロンでうかがった実際の様子を紹介します。
受け方を決める前に確かめる3つ
型を選ぶ前に、次の3つに答えを書いておきます。
1. 同じ時間に2人を受けられるか
ベッド・席・部屋と、施術する人が、それぞれ2つずつあるかを確かめます。
- 2つずつあるお店:同じ時間に並べて受けられます。2人とも同じ時間に始めて、なるべく同じころに終わる形のほうが、一緒に来たお客様にとっては過ごしやすいはずです。メニューの長さが違うときは、終わる時間をそろえるか、先に終わった方の待ち方を決めておくと、当日の案内に迷いません。
- どちらかが1つしかないお店:前後に続けて受けることになります。先に終わった方、または後の方がどこで待つかを先に決めます。店内で待っていただくのか、近くで時間をつぶしていただくのか。待合の椅子が1つもないなら、それも予約ページに書いておきます。
設備の数から予約の枠を組む考え方は、サロンの予約枠はベッド・機材の台数で決まるにまとめています。
2. 2人とも初めてか
初めての方は、カウンセリング(施術前の聞き取り)、問診、同意書の記入などで、受付に時間がかかります。2人とも初めてなら、その時間が2人分になります。
同時に受ける場合は、2人の聞き取りを施術者がそれぞれ担当できるかを確かめます。1人の施術者が2人分を聞くなら、初めての2人連れは、始まりを少し早めに案内するなど、線を引いておきます。
3. 予約の連絡を誰に届けるか
予約の確認、前日のリマインド(予約日を思い出していただくための連絡)、変更やキャンセルの連絡を、代表の1人にだけ送るのか、2人それぞれに送るのかを決めます。
代表の方にまとめると連絡は少なく済みますが、もう1人の方には何も届きません。夫婦や親子なら困らなくても、友達同士だと、片方が日時を覚えていないことがあります。無断キャンセルを減らすリマインドの考え方は、個人サロンの無断キャンセル対策を参考にしてください。
受け方の型は3つ。向いているお店が違う
2人連れの予約の受け方は、おおむね次の3つの型に分けられます。
| 型 | お客様の手間 | 取りこぼし | カルテの正確さ | 片方だけキャンセルのとき |
|---|---|---|---|---|
| A 1人ずつ予約してもらい、備考でつなぐ | 多い(2回予約する) | 少ない | 最初から分かれている | その1件だけ取り消せばよい |
| B 1人の名前で2枠を受け、来店時にもう1人の情報をもらう | 少ない | 少ない | 来店時に取り直しが要る | どちらの枠を空けるかを確認する |
| C 2人連れは問い合わせ(LINE・フォーム・電話)に限る | 中くらい(返事を待つ) | 返せない時間に出やすい | やり取りの中で分けて聞ける | やり取りの中で決める |
型A 1人ずつ予約してもらい、備考でつなぐ
2人にそれぞれ予約してもらい、備考欄に「◯◯さんと一緒です」と書いてもらう型です。
いちばんの良さは、名前・連絡先・体調などが、最初から1人ずつ分かれていることです。リマインドもそれぞれに届き、片方だけキャンセルになっても、その1件を取り消せば済みます。
その代わり、お客様は2回予約する必要があり、2人目が予約したときには隣の時間が埋まっていることもあります。同じ時間に空きが2つあるかが、予約の画面で見えるお店に向いています。
型B 1人の名前で2枠を受け、来店時にもう1人の情報をもらう
代表の方の名前で2つの枠を取ってもらい、もう1人の方の情報は来店したときにいただく型です。お客様の手間はいちばん少なく、後ほど紹介するお店でも、案内がなくてもこの形で予約してくる方が多いそうです。
この型を選ぶなら、来店時に、もう1人の方の名前・連絡先・問診・同意を1人分として取り直す運用を決めておきます。取り直しを忘れると、代表の方のカルテに2人分の来店が記録され、次に来られたときに履歴が読めなくなります。
来店時に書いていただく項目は、予約フォームで聞く項目と同じにしておくと抜けがありません。何を聞くかの決め方はサロンの予約フォームの質問項目はどこまで聞く?にあります。
型C 2人連れは問い合わせに限る
2人連れの方には、予約ページからではなく、LINEやフォーム、電話で連絡してもらう型です。店側で2人分の空きを確かめてから返すので、時間の調整は確実です。
弱いのは、返事ができない時間帯です。ひとりで施術しているお店では、施術中の問い合わせに数時間返せないことがあり、その間にお客様が別のお店を探してしまうこともあります。この型を選ぶなら、「施術中は返信が遅れます。◯時ごろまでにお返事します」のように、返信の目安を予約ページに書いておきます。
どの型が向いているか
- 同じ時間に空きが2つある状態が、予約の画面で見えるお店:型A。お客様が自分で2つ押さえられます。
- 常連さんの夫婦・親子の連れが多いお店:型B。2人目の方も一度来店すれば情報がそろうので、2回目以降は楽になります。
- ひとりで施術していて、2人連れは前後に続けて受けるしかないお店:型C。待ち時間の案内も含めて、やり取りの中で決められます。
1つの型に決めきれない場合は、「初めての2人連れは型C、2回目以降は型A」のように、初めてかどうかで分けるのも1つのやり方です。
ベッド2台のボディケアサロンでうかがった、2人連れの予約の実際
ベッドが2台あるボディケアサロンのオーナーに、2026年9月にお話をうかがいました。
このお店では、友達同士などで同じ時間に2人分の枠を取りたい方が、予約ページからはうまく取れず、電話や問い合わせで来るしかない状況になっていたそうです。オーナーはこう話していました。
特に初めての人かな、2人同時に予約したい時は問い合わせしかないんですよ
一方で、慣れているお客様は、2人のセラピストの空きを自分で見比べて、同じ時間が空いているところを早めに押さえてくれることもある、とのことでした。そして、予約ページから取る方の多くは、こういう形になるそうです。
自分の名前で2つ、2枠来る人が多いですね、そういう時は。そしてコメントに夫ですとかなんか書いてあったり
困っていたのは、受付の担当がいないことでした。セラピストが施術に入っている間は、問い合わせに出られません。その時間に連絡してきた2人連れの方は、予約までたどり着けないことがある、というお話でした。
この例から分かるのは、お客様は案内がなくても、型Bや型Aに近い形を自分で工夫しているということです。店側がすべきなのは、新しい仕組みを足すことより先に、どの形で予約してほしいかを決めて、予約ページに書くことです。型Bのように予約してくる方が多いなら、それを正式な受け方として認め、来店時にもう1人の情報をいただく手順を決めておけば、備考欄の「夫です」から始まる当日の確認が短くなります。
どの型でも外せないこと
カルテ・問診・同意書は1人ずつ
いちばん大事なのはここです。1人の名前の予約に、2人分の体調やアレルギー、施術の記録を混ぜないでください。
夫婦や親子でも、体の状態や肌の状態は別です。代表の方のカルテに「奥様は右肩が気になる」と書き足すと、次にどちらかが1人で来たときに読み違えます。同意書も、施術を受ける本人が1人ずつ書くものです。お子さまが施術を受ける場合に保護者の方の同意をどう取るかも、お店の決まりとして先に決めておきます。
顧客情報の保管の考え方は、サロンの顧客情報管理と個人情報の守り方にまとめています。
片方だけキャンセル・遅刻のときの扱いを決めておく
2人連れで起きやすいのが、「1人が体調を崩したので、もう1人だけ行きます」「1人が遅れます」という連絡です。
- 片方だけキャンセルのとき:もう1人は予定どおり受けるのか。キャンセル料をいただくお店なら、キャンセルした方の分だけが対象になるのか。
- 片方だけ遅刻のとき:遅れていない方は先に始めるのか、そろうまで待つのか。
遅刻の線の引き方は美容室・サロンの遅刻は何分まで受ける?にあります。2人連れの場合は、「お一人ずつ、ご予約の時間から始めます」と決めておくと、後の予約に響きません。
ペア割にするかは、お店の考え次第
2人で来た方への割引は、必須ではありません。割引をするなら、「2人同時に施術を受けた場合」のように条件を1行で書き、お会計で確かめてから引く形にしておくと、取り違えが起きません。割引を特定の人にだけ当てる考え方は、サロンの割引を特定の人だけににまとめています。
予約ページに書いておく案内文の例
選んだ型ごとに、予約ページやプロフィールに置ける案内文の例です。お店の言葉に合わせて直してお使いください。
型A(1人ずつ予約)の場合
2名様でご来店の方へ
お手数ですが、お一人ずつご予約をお願いいたします。備考欄に「◯◯様と一緒」とご記入いただければ、なるべく同じ時間にご案内します。
型B(1人の名前で2枠)の場合
2名様でご来店の方へ
代表の方のお名前で2枠をご予約ください。備考欄に「2名で来店」とお書き添えください。ご来店時に、もうお一人の方にもお名前・ご連絡先・問診票のご記入をお願いしております。
型C(問い合わせに限る)の場合
2名様でご来店の方へ
2名様のご予約は、LINE(またはお問い合わせフォーム)からご連絡ください。施術中はお返事が遅れることがあります。その日のうちにお返事いたします。
どの型でも、最後に次の一文を添えておくと、当日のやり取りが減ります。
お一人だけキャンセル・遅刻となる場合は、もうお一人の方はご予約の時間どおりにご案内します。
よくある失敗
- 型を決めずに、お客様の工夫に任せる。 1人ずつ取る方、1人の名前で2枠取る方、問い合わせてくる方が混ざり、毎回違う確認が要ります。
- 1人の名前の2枠を、そのまま1人の来店として記録する。 2人目の方の記録が残らず、次に来られたときに初めての方として扱ってしまいます。
- 前後に続けて受けるのに、待ち方を伝えていない。 先に終わった方が、店内で居場所に困ります。
- 問い合わせに限るのに、返信の目安を書いていない。 お客様は返事が来るか分からないまま待ち、別のお店を探します。
- 2人同時の施術で、終わる時間がそろわない。 メニューの長さが違うと、片方が長く待つことになります。予約を受ける時点で終わる時間を伝えておきます。
業態ごとに気をつけたい点
- 美容室 1人の施術者が、カラーの放置時間などを使って2人を少しずらして受けることがあります。重ねて受けてよいかの判断は美容室のカラー放置中に別の客を入れていい?にあります。2人連れでも、1人ずつの予約として扱うほうが時間を読み違えません。
- ネイル・まつげ 1人の施術が長い業態です。ひとりで施術しているなら前後に続けて受けることになり、後の方の待ち時間がかなり長くなります。待ち時間をどう過ごしていただくかを、予約の時点で伝えておきます。
- エステ・リラクゼーション・ボディケア 2人並んで同じ時間に受けたい、という希望が出やすい業態です。部屋やベッドの並びで、同じ部屋にできるか別々になるかも伝えておくと、当日の戸惑いがありません。
- 自費の整体・治療院 問診は1人ずつ、本人から聞き取ります。家族の連れでも、体の状態を代わりの方に答えていただく形にしないでください。案内文は、時間と手順の話にとどめます。
- ひとりサロン 同じ時間に2人を受けることはできないので、前後に続けて受ける形が基本です。型Cで受けて、待ち時間の案内まで含めてやり取りの中で決めるのが、無理のない始め方です。
まとめ:2人連れの予約は「型」と「一文」で決まる
- 同時に2人を受けられるか、2人とも初めてか、連絡を誰に届けるかを先に確かめる。
- 受け方の型を1人ずつ予約/1人の名前で2枠/問い合わせに限るから1つ選ぶ。初めてかどうかで分けてもよい。
- どの型でも、カルテ・問診・同意書は1人ずつ取る。
- 片方だけキャンセル・遅刻のときの扱いを決める。
- 選んだ型と4の扱いを、予約ページに一文で書いておく。
案内文を1つ書いて予約ページに置くところまでなら、今日のうちに済ませられます。
同じ時間に何人まで受けられるかを、予約の枠に映すなら
SALONA(サローナ)では、ベッドや部屋などの設備をメニューに結び付けて、同じ時間に何人まで受けられるかを予約の枠に反映できます。スタッフごとに、同じ時間に受けられる人数を決めておくこともできます。ベッドが2台あり、施術する人も2人いるお店なら、1人目の予約が入ったあとも同じ時間にもう1人分の枠が残るので、1人ずつ予約していただく型とも合わせやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. 友達同士の2名同時予約で、代表の方の名前だけで受けても問題ありませんか?
A. 予約として受けること自体は問題ありません。ただ、そのままにすると2人目の方の記録が残りません。来店されたときに、もう1人の方の名前・連絡先・問診・同意書を1人分として取り直し、別のカルテに記録してください。予約ページに「ご来店時にもうお一人の方にもご記入をお願いします」と書いておくと、当日のお願いがしやすくなります。
Q. ひとりで施術しているサロンでも、2人連れの予約は受けられますか?
A. 同じ時間に2人を施術することはできないので、前後に続けて受ける形になります。先に施術を受ける方と後の方の順番、待っている方の過ごし方、合わせてどのくらいの時間になるかを、予約の時点で伝えておきます。やり取りの中で決める型(LINEや電話での問い合わせに限る形)が、無理のない始め方です。
Q. 2人のうち1人だけキャンセルになったら、もう1人はどうすればよいですか?
A. お店の決まりとして先に決めておきます。「もうお一人の方は予約の時間どおりに受ける」と決めておくと、後の予約にも響かず、お客様にも伝わりやすくなります。キャンセル料をいただくお店なら、キャンセルした方の分だけを対象にするのか、2人分とするのかも、予約ページに書いておきます。
運営:株式会社art crat./SALONA編集部
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公開日:2026-09-28/最終更新:2026-09-28
本記事の一部は、SALONA利用サロンへのヒアリングに基づき匿名化して掲載しています。