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サロンの予約の隙間を埋める前に|半端な空き時間を作らない並べ方

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サロンの予約の隙間を埋める前に、半端な空きの出どころを知る

カットは2時間半、シャンプーだけなら60分。長さの違うメニューが混ざる店では、予約と予約の間に「誰も入れない30分」が残りがちです。サロンの予約の隙間を埋める方法を探す前に、まずその隙間がどうしてできるのかを見ておくと、手の打ち方が変わります。

この記事でわかることは3つです。(1)半端な空き時間ができる3つのパターンと、自分の店での数え方、(2)どこから埋めるかの決め方と、半端を作る開始時刻だけ受けない考え方、(3)ルールの例外にするものと、空きが残っても受けたほうがよい場面です。

紙の予約台帳でも、電話やLINEの受付でも、どの予約システムでも使える内容です。

結論:隙間は「埋める」より「作らない」

先に答えをお伝えします。半端な空きは、できてから埋めるより、できないように予約を並べるほうが楽です。

順番は4つです。

  1. 1か月分の予約表を見て、誰も入れない空きがどこに出ているかを数える。
  2. 1日のどこから埋めていくか(朝から・決まった時間から・長いメニューから)を先に決める。
  3. 店のいちばん短いメニューより短い空きを残す開始時刻は、お客様に案内しない。
  4. その日の最後の枠や常連の希望など、ルールの例外にするものを決めておく。

ただし、満席を狙いすぎて予約そのものを逃すのは本末転倒です。空きが残っても受けたほうがよい場面も、後半でまとめます。

予約と予約の間に半端な空きができる3つのパターン

半端な空きは、たいてい次の3つのどれかで生まれます。

パターン1:空いている日に、昼から先に予約が入る

予約がまだ1件もない日に、お客様が昼すぎの時間を選んだとします。すると、開店からその予約までの時間が半端に残ります。開店10時で、12時半から150分の予約が入ると、朝の2時間半には150分のメニューがもう入りません。入るのは短いメニューだけです。

パターン2:短いメニューが、長いメニューの間に挟まる

60分のメニューが、150分のメニューを2本並べられたはずの時間の真ん中に入るケースです。前後に60分や30分の切れ端が残り、長いメニューのお客様は入れません。開始時刻を細かく刻んで受けている店ほど起きやすいパターンです。

パターン3:片付けや準備の時間と合わさって中途半端になる

予約の間に片付けの時間を取っている店では、「空き30分+片付け15分」のように、足すと何にも使えない長さになることがあります。片付け時間そのものの取り方は、サロンの予約に準備時間(インターバル)を設定する方法で扱っています。

まず1か月の予約表で「誰も入れない空き」を数える

対策の前に、自分の店でどのパターンが多いかを確かめます。やり方は簡単です。

  1. 直近1か月の予約表(紙でも画面でも)を用意します。
  2. 予約と予約の間、開店から最初の予約まで、最後の予約から閉店までの空きに印をつけます。
  3. そのうち「店のいちばん短いメニューが入らない長さ」の空きだけを数えます。片付け時間は空きに含めません。
  4. 数えた空きを、上の3パターンのどれでできたかに分けます。

ここで見るのは、空きの合計時間より「どのパターンが何回あったか」です。パターン1が多いなら受け付ける順番の問題、パターン2が多いならメニューの長さと開始時刻の刻みの問題、と打ち手が分かれます。

空き時間の多さを全体で見るなら、稼働率(営業時間のうち施術に使えた時間の割合)という数字も役に立ちます。計算方法はサロンの稼働率とは?計算方法と個人サロンの目安の決め方にまとめています。

どこから埋めるかを先に決める

半端な空きを作らない一番の近道は、1日のどこから予約を埋めていくかを店側で決めておくことです。決め方は大きく3つあります。

埋め方どう並べるか向いている店
朝から順に詰める開店時刻から予約を入れ、埋まったら次の時刻を開ける1日にこなせる件数に上限がある店・体力を朝に使いたい店
決まった時間から埋める午後の決まった時刻など、起点を1つ決めてそこから前後に広げる午前に別の仕事がある店・昼から来るお客様が多い店
長いメニューを先に置く長いメニューの開始時刻を先に決め、短いメニューで端を埋める長いメニューが売上の中心で、短いメニューが多い店

どれを選ぶかは、次の3つで考えます。

  • 設備の数:シャンプー台や施術ベッドが1台なら、同じ時間に入れられるのは1人です。並べ方の自由度が低いので、起点を決めたほうが組みやすくなります。設備から枠を考える方法はサロンの予約枠はベッド・機材の台数で決まるで扱っています。
  • 勤務時間:スタッフの出勤が朝からなら、朝から詰めるのが自然です。時間がずれて出勤する人がいるなら、その人の出勤時刻を起点にします。
  • 体力:長いメニューを1日の後半に置くと、集中力が落ちる時間に重い施術が来ます。長いメニューを午前に寄せたい店は、長いメニューの開始時刻を先に決めます。

半端を作る開始時刻だけ受けない

埋め方を決めたら、次は「お客様に案内する開始時刻」を絞ります。全部の時刻を出すのではなく、半端な空きを作ってしまう時刻だけを出さない、という考え方です。

目安はこうです。その時刻から予約を受けると、前後に店のいちばん短いメニューより短い空きが残る。そういう時刻は案内しない。

例で見てみます。開店10時、いちばん短いメニューが60分の店で、12時から予約が1件入っている日です。60分のメニューのお客様から問い合わせがあったとします。

  • 10時開始:12時までに60分が残り、もう1人入れます。案内してよい時刻です。
  • 10時半開始:11時半から12時までの30分が残ります。どのメニューも入らないので、案内しません。
  • 11時開始:12時の予約にぴったり続きます。案内してよい時刻です。

電話やLINEで受けている店なら、問い合わせを受けたときに、この判断をして時刻を提案すれば済みます。「10時か11時でしたらお取りできます」と、出せる時刻だけを伝える形です。ネット予約を使っている店なら、こうした時刻を出さない設定があるかどうか、使っているツールで確かめておきます。名前や細かい動き方はツールによって違います。

空いている日は、午後をいったん閉じておく

予約がまだ入っていない日は、パターン1(昼から先に入る)が起きやすい日です。ここでは、あえて午後の受付をいったん閉じておく方法があります。

  1. 予約がまだ少ない日は、午前の時刻だけを受け付けます。
  2. 午前が埋まったら、午後の受付を開けます。
  3. 開け忘れを防ぐため、毎日決まった時間(閉店後など)に、翌週の予約表を見る習慣にします。

この方法は手間がかかります。毎日開け閉めするのが負担なら、「予約が入っていない日だけ」「土日だけ」のように、対象の日を絞って使うのが現実的です。

ネット予約で枠を閉じるときは、お客様から「満席」に見えるのか「受付していない」に見えるのかも気になるところです。出す枠の絞り方と見え方は、予約の空きが多いと暇な店に見える?ネット予約で出す枠の絞り方で扱っています。

ルールを固めすぎない:例外にするもの

開始時刻の絞り方は、厳しくしすぎると予約が取れない店になります。次の3つは、例外にしておくのがおすすめです。

  • その日の最後の枠:閉店前の最後の時刻は、前に空きができても、そのあとにもう1件入る余地がありません。絞っても受付時間が短くなるだけなので、そのまま受けます。
  • 常連のお客様の希望:決まった時間にしか来られない常連の方がいます。その方の時刻は、空きが残っても受けたほうが関係が続きます。
  • 当日・前日の空き:直前になって空いている時間は、ほかの予約で埋まる見込みが低い時間です。半端でも、受けられる予約は受けます。

ペットサロンのオーナーが「朝から詰めたい」と話した理由

スタッフ2名のペットサロンのオーナーにお話をうかがったとき、まさにこの悩みが出てきました。

このお店には、60分のシャンプーのコースと、2時間半かかるカットのコースがあります。1日にこなせる頭数が限られるので、「朝からちょっと詰めて入れたい」と話していました。たとえば11時にシャンプーのコースが入ると、10時から11時が空いてしまう。その1時間には、2時間半のカットはもう入りません。

予約がまったく入っていない日は、スタッフごとに朝いちばんの時刻しか選べないようにしておき、朝が埋まってから次の時間を開けたい。それが、オーナーの考えていた運用でした。これまで予約システムを使ったことはなく、「お客様とのやり取りで空いた時間がないように予約を今入れてる」とも話していました。お客様と一件ずつ時刻をやり取りしながら、並べていたということです。

ここから読み取れるのは、半端な空きを嫌う理由が「売上」だけではないことです。頭数に上限がある店では、空いた1時間は取り戻せません。だからこそ、どこから埋めるかを先に決めておく意味があります。

空きが残っても受けたほうがよい場面

ここまで隙間を作らない方法を書いてきましたが、満席を狙いすぎて予約を逃すほうが損な場面もあります。次のようなときは、半端な空きが残っても受けることを考えます。

  • 初めてのお客様の予約:新規のお客様は、希望の時刻が取れないと、別の店を探すことも多いはずです。一度来てもらえれば、次からは店の都合に合わせてもらいやすくなるはずです。
  • 長いメニューの予約:150分のメニューを1件逃すと、60分のメニューを2件埋めても取り戻せないことがあります。長いメニューは、多少の切れ端が残っても受ける価値があります。
  • 繁忙期の前:年末や連休の前は、空きが埋まりやすい時期です。時刻を絞って予約を断るより、受けておいてあとから短いメニューで埋めるほうが確実なことが多いはずです。

もう一つの考え方は、「どう並べても空きが残る時間帯」です。たとえば80分しか空いていない時間帯に60分のメニューを入れると、どの時刻を選んでも20分は余ります。こういう時間帯で時刻を絞っても、空きは減りません。予約を受けたほうがよい場面です。

半端な空きはゼロにするものではなく、減らすものです。1か月に数えた空きが減っていれば、それで十分です。

よくある失敗

  • 全部の時刻を絞って、予約が取りづらい店になる:半端な空きを嫌うあまり、案内できる時刻が1日2つ3つだけになる。お客様からは予約が取れない店に見えやすくなります。例外の3つは残しておきます。
  • 午後を閉じたまま、開け忘れる:午前が埋まったのに午後を開けておらず、問い合わせが来ない。開け閉めする運用は、見直す時間を決めてからにします。
  • 開始時刻の刻みを細かくしすぎる:15分刻みで受けると、半端な空きの種類が増えます。メニューの長さが30分単位なら、受ける時刻も30分刻みのほうが空きが揃います。所要時間の決め方はサロンのメニューの所要時間の書き方も参考にしてください。
  • 空きを数えずにルールを作る:どのパターンで空きができているかを見ないまま、思いつきで時刻を絞る。まずは1か月分を数えてから決めます。

業態別の差分メモ

  • 美容室:カラーの放置時間など、施術の途中で手が空く時間がある業態です。半端な空きを、放置中の別のお客様で埋める考え方もあります。判断の仕方は美容室のカラー放置中に別の客を入れていい?予約を重ねる判断基準で扱っています。
  • ネイル:オフありとオフなしで所要時間が変わる業態です。オフの有無で開始時刻を分けるより、オフありの長さに揃えて時刻を出すと、空きの長さが揃います。
  • エステ・リラクゼーション:長いコースと短いコースの差が大きい業態です。長いコースを先に置き、短いコースで端を埋める並べ方が合いやすいはずです。
  • ペットサロン:犬種や大きさで施術時間が大きく変わります。1日の頭数に上限があることが多いので、朝から詰める並べ方が合いやすい業態です。
  • 自費の整体・鍼灸など:施術時間が揃っている院では、半端な空きはインターバルとの組み合わせで生まれがちです。まず片付け時間の長さを見直します。

まとめ

予約の間の半端な空きは、空いている日に昼から先に予約が入る、短いメニューが長いメニューの間に挟まる、片付け時間と合わさる、の3つで生まれます。まず1か月分の予約表で、どのパターンが多いかを数えます。

そのうえで、1日のどこから埋めるかを決め、いちばん短いメニューより短い空きを残す開始時刻は案内しないようにします。空いている日は、午後をいったん閉じておく方法もあります。

ただし、その日の最後の枠・常連の希望・直前の空きは例外にします。新規のお客様や長いメニュー、繁忙期の前は、空きが残っても受けたほうがよい場面です。

最初の一歩は、先月の予約表を開き、誰も入れなかった空きに印をつけてみることです。

半端な空きを作る時刻を、予約画面に出さない受け方

ネット予約で開始時刻を絞るなら、ツール側でその判断をしてくれると手間が減ります。SALONA(サローナ)の予約ページには、中途半端な空き時間ができてしまう開始時刻を、お客様の予約画面に出さない受け方があります。隙間を作らない時刻だけをお客様に見せられるので、電話のたびに時刻を考えて提案する手間が減ります。

予約の受け方をSALONAで見てみる →

よくある質問(FAQ)

Q. 予約の間にできた30分の空きは、どう埋めればいいですか。
A. 30分で終わるメニューがあれば、それを案内する方法があります。ただ、できた空きをあとから埋めるのは難しいので、次からは「その時刻から受けると30分の空きが残る」時刻を案内しないようにするほうが楽です。

Q. 開始時刻を絞ると、予約が取りにくい店だと思われませんか。
A. 絞りすぎると、そう感じるお客様もいます。絞るのは「半端な空きを作る時刻」だけにして、その日の最後の枠や常連の方の希望、直前の空きは例外にしておきます。新規のお客様の予約は、空きが残っても受けることも考えます。

Q. 予約が入っていない日は、どの時刻から案内すればいいですか。
A. 店で決めた埋め方によります。朝から詰める店なら、開店時刻から案内し、朝が埋まってから次の時刻を開けます。長いメニューが中心の店なら、長いメニューの開始時刻を先に決め、その前後を短いメニューで埋めていきます。

運営: 株式会社art crat./SALONA編集部
公開日: 2026-10-30 最終更新: 2026-10-30
本記事のお客様の声は、SALONA利用サロンへのヒアリングに基づき、特定できない形に匿名化して掲載しています。

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