サロンの予約前にLINE登録は必要?インスタからの入口の決め方
サロンの予約前にLINE登録は必要?
Instagramで店を見つけた人に「まず公式LINEに登録してください」とお願いしていませんか。サロンの予約の前にLINE登録を必須にすると、登録はされても予約に進まない人が出ることがあります。かといって、LINE登録をやめればよいとも限りません。
この記事でわかること
- 「LINE登録はしたのに予約しない」が起きる理由
- 予約の前にLINE登録を挟むかどうかの判断基準
- 挟む場合・やめる場合それぞれの、案内の並べ方と確かめ方
結論:入口は「来る人がどこまで店を知っているか」で分ける
先に答えを書きます。
- すでに店を知っている人(フォローしていて、施術内容・価格・雰囲気を知っている人/紹介で来る人)は、予約ページ(空き状況)へ直接送ります
- 店を知ったばかりの人(広告や検索でたまたま見つけた人)や、予約の前に確認したいことがあるメニューでは、LINEで知ってもらう段階を置く意味があります
- LINE登録を挟む場合も、予約への道を後ろに隠さないことが大事です
- 友だち登録は、予約や来店の後にお願いすることもできます
どちらが正しいかではなく、「その入口から来る人は、もう予約する気持ちになっているか」で決めます。
なぜ「LINE登録したのに予約しない」が起きるのか
予約したい気持ちが一番高いのは、投稿を見た直後
Instagramで新しいメニューや空き情報を見て「行ってみたい」と思った瞬間が、予約の気持ちが一番高いときです。
そこから先の手順を数えてみます。
- プロフィールのリンクを押す
- LINEが開く
- 友だち追加を押す
- あいさつメッセージを読む
- 予約の案内が届くのを待つ、またはメニューを探す
- ようやく空き状況を見る
空き状況にたどり着くまでの手順が増えるほど、途中で別のことを始めてしまう人が増えやすくなります。LINE登録そのものが悪いのではなく、予約したい人にとって手順が1つ増えることが原因です。
登録はゴールではない
LINE登録を入口にすると、「登録者が増えた」ことで手応えを感じやすくなります。ただ、店にとって大事なのは登録の数ではなく、そのうち何人が予約したかです。登録が増えているのに予約が増えていないなら、どこかで人が止まっています。
現場の声:「登録してもやっぱり予約につながらない」
Instagramで集客している1人のフェイシャルエステのオーナーに、入口の作り方についてうかがいました。
このサロンでは、Instagramのプロフィールから公式LINEに登録してもらい、登録後に案内が順番に届く「ステップ配信」を外部に頼んで設定していました。悩みの深い人が入ってくる、と勧められて入れたものです。
「登録してもやっぱり予約につながらない」
「離脱するお客様が途中でいたりする」
そのうえで、オーナー自身がこう問いかけていました。
「予約してみたいなって思ったら、めんどくさいLINEの登録はなしで、やっぱりそのまま予約の空いてる状況を見てしたいっていうのが普通のお客さんですか?」
一方で、LINEを入口にしていたのには理由があります。いきなり予約ページに送るより、まず自分がやっていることを知ってほしい。だからプロフィールから公式LINEへ、という順番にしていた、とのことでした。
この2つの気持ちは、どちらも間違っていません。「知ってもらってから予約してほしい」という店側の意図と、「空きをすぐ見たい」というお客様側の気持ちが、同じ1本の入口でぶつかっている状態です。だから、入口を1本に決めるのではなく、来る人によって分けるのが解き方になります。
入口を分ける判断基準
編集部では、入口を次の基準で分けることをおすすめしています。軸は1つだけ、「来る人が、その時点でどこまで店を知っているか」です。
| 来る人 | 置く先 | 理由 |
|---|---|---|
| フォロワーで、投稿を何度も見ている人 | 予約ページ(空き状況)へ直接 | 施術内容・価格・雰囲気をもう知っている。投稿を見た勢いのまま予約できる |
| 紹介で来る人 | 予約ページへ直接 | 紹介者から店のことを聞いている |
| 以前来たことがある人 | 予約ページへ直接 | 迷う理由が少ない |
| 広告や検索でたまたま知ったばかりの人 | LINEなどで「知ってもらう段階」 | まだ店のことも、自分の悩みに合うかも分かっていない |
| 高単価でカウンセリングが要るメニューを検討中の人 | LINEやメッセージで先に相談 | 予約の前に聞きたいことがある |
| 予約の前に確認が必要な施術(体質・既往の確認など) | LINEやメッセージで確認してから予約 | 確認を飛ばすと、当日に施術できないことがある |
Instagramから来る人は、すでにフォローしている人か、投稿を見て初めて知った人のどちらかであることが多いはずです。自分の店のInstagramから来る人がどちらに近いかを考えると、入口の置き方が決まります。
入口が1つしか置けないときの考え方
プロフィールのリンクを1つしか置けない場合は、予約ページとLINEを並べたリンク集のページを1つ作り、予約ボタンを先頭にします。「空きを見たい人」と「先に相談したい人」が、自分で入口を選べる形です。リンクの置き方の具体的な手順は「Instagram・Googleのプロフィールにサロンの予約リンクを置く方法」にまとめています。
LINE登録を挟むなら、予約を後ろに隠さない
「知ってもらう段階」を残すと決めた場合も、次の3点を守ると途中でやめる人を減らせます。
- 登録後の最初のメッセージに、予約ページへの入口を入れる
案内を何通か読んでもらう設計でも、1通目から予約の入口を見せておきます。すでに予約するつもりで登録した人は、そこからすぐ進めます。
- 案内を全部読み終えないと予約できない形にしない
3通目・4通目にならないと予約の案内が出ない設計は、予約したい人を待たせることになります。
- 「まず空きを見たい人」の逃げ道を1つは残す
リッチメニュー(トーク画面の下に常に出るボタン)に予約の入口を置く、プロフィールのリンク集に予約ボタンを並べる、などです。
外部に頼んで作った配信の流れを、いきなり止める必要はありません。まずは「1通目に予約の入口を足す」ところから試すと、変えた結果も比べやすくなります。配信の通数が増えたときの費用の考え方は「サロンの公式LINEは無料の200通で足りない?通数の見積もり方」を参考にしてください。
LINE登録を予約の後に回すやり方
「LINEの友だちを増やしたいから入口にしている」という場合は、登録をお願いするタイミングを予約や来店の後に回す方法があります。
LINEヤフー for Business が紹介しているアイラッシュサロンの導入事例では、来店してお会計をするときに、友だち追加をお願いしています。予約サイトから来たお客様にも、LINEで使える特典を説明して了承を得たうえで、次回以降はLINEから予約してもらう流れにしています(出典:LINEヤフー for Business 導入事例「PIXIE LASH」・2020年8月公開)。
来店後にお願いする形には、次のような良さがあります。
- 登録する理由が伝わりやすい:「次回の予約がLINEからできます」「空きが出たらお知らせします」と、具体的な使い道を話せる
- 予約の前の手順が増えない:初めての予約は、空き状況からそのまま進んでもらえる
- 一度来た人に向けて話せる:施術の感想を聞きながらお願いできるので、押しつけになりにくい
お願いするタイミングは、次のどこかに決めておきます。
- 予約の確認の連絡をしたあと
- 施術が終わってお会計をするとき
- 次回の予約を一緒に決めるとき
来店後のお礼の送り方は「美容室の来店後LINEお礼メッセージ例文集」、次回予約の声かけは「美容室の次回予約の取り方|押し売りにならない声かけとタイミング」で詳しく書いています。
入口を変えたあとに確かめること
入口を変えたら、変える前と後で数をざっくり比べます。期間は1〜2か月が目安です。目標の数字を先に決める必要はありません。自分の店で前より増えたか減ったかを見ます。
| 数えるもの | 数え方の例 |
|---|---|
| 新しく予約した人のうち、Instagramから来た人 | 予約のときや初回の来店時に「何を見て来られましたか」と聞いて記録する |
| LINE登録した人のうち、予約した人 | 登録した人数と、そのうちLINEから予約した人数を月ごとにメモする |
| 予約の前にLINEで相談してきた人 | 相談の件数と、そのうち予約につながった件数 |
来店のきっかけの聞き方と記録の付け方は「サロンの新規客はどこから来たか|記録の仕方とやめる基準」を参考にしてください。
よくある失敗
プロフィールのリンクがLINE登録だけになっている
予約ページへの道がLINEの中にしかないと、予約したい人も一度LINEを通ることになります。LINEを残すなら、予約ページへの入口も並べておきます。
登録後の案内が長く、予約の案内が何通目かにしか出ない
案内を読んでもらうことが目的になり、予約したい人を待たせてしまう形です。予約の入口は1通目から出しておきます。
入口を変えたのに数えていない
変えた後に予約が増えたのか、たまたまなのかが分かりません。変える前の1か月分だけでも、Instagramから来た人とLINEから予約した人の数をメモしておくと比べられます。
業態別の注意点
- エステ・フェイシャル:カウンセリングで肌の状態を確かめてからメニューを決める店は、「先に相談」の入口を残す理由があります。そのぶん、すでにメニューを決めている人には予約ページへの道も用意します
- まつげ・脱毛など、事前の確認が要る施術:体質やアレルギーの確認を予約の前に済ませたい場合は、LINEなどで確認する段階を置く意味があります。確認事項を短い問いにまとめておくと、予約までの手間が減ります
- ネイル・リラクゼーション:デザインやコースの写真で選ぶ人が多い業態です。投稿を見て決めた人は、予約ページへ直接送るほうが合いやすい傾向があります
- 治療院(整体・鍼灸など):LINEの案内文やステップ配信に、施術の効果・効能を書かないように注意します。厚生労働省のあはき・柔整広告ガイドライン(2025年2月18日)では、院のホームページ自体は原則として広告規制の対象外とされる一方、リスティング広告やSNSへの投稿は広告として扱われ、広告にあたらないホームページにも虚偽・誇大な内容を載せないことが求められています。
まとめ
予約の前にLINE登録を挟むかどうかは、次の順で決めます。
- 自分の店のInstagramから来る人が、どこまで店を知っているかを考える(フォロワー・紹介なら予約ページへ直接、知ったばかりの人や事前の確認が要るメニューならLINEで知ってもらう段階)
- LINE登録を挟むなら、1通目から予約の入口を出し、空きを見たい人の逃げ道を残す
- 友だちを増やしたいなら、予約や来店の後にお願いする形も検討する
- 変えたら1〜2か月、前と後の数を比べる
「知ってもらってから予約してほしい」という気持ちと、「空きをすぐ見たい」というお客様の気持ちは、入口を分ければ両方を生かせます。
入口を分けても、予約の管理を増やさないために
入口を「予約ページへ直接」と「LINEから予約」の2本に分けると、予約の受け口が2か所になり、管理が増えるのではと心配になるかもしれません。SALONA(サローナ)では、Web予約とLINE予約を同じ予約表・同じ顧客情報で受けられます。メニューごとにWeb予約用とLINE予約用のリンクを出し分けられるので、Instagramのプロフィールには予約ページへ直接のリンクを、LINEのあいさつメッセージにはLINE予約のリンクを、と貼り分けることもできます。
よくある質問(FAQ)
Q. LINE登録をやめたら、友だちが増えなくなりませんか?
A. 予約の前の登録をやめても、来店時やお会計のとき、予約の確認の連絡のあとに友だち追加をお願いすれば、友だちは集められます。予約の前に登録してもらうほうが合うか、来店後のほうが合うかは客層によって違うので、変える前と後の数を比べて決めます。
Q. プロフィールのリンクが1つしか置けない場合はどうすればいいですか?
A. 予約ページとLINEを並べたリンク集のページを1つ作り、そのページへのリンクをプロフィールに置きます。予約ボタンを先頭にすると、空きをすぐ見たい人が迷わず進めます。
Q. 業者に設定してもらったステップ配信は止めるべきですか?
A. いきなり止める必要はありません。まずは登録後の1通目に予約の入口を足し、1〜2か月ほど予約につながった人の数を比べます。それでも変わらなければ、プロフィールに予約ページへの直接のリンクを足すなど、入口のほうを見直します。
運営:株式会社art crat./SALONA編集部
小規模・個人サロン、自費の治療院の経営・集客・ツール選びに、現場の手順で具体的に答えるメディアです。本記事の現場の声は、SALONA利用サロンへのヒアリングに基づき匿名化して掲載しています。外部の導入事例は2026年10月16日時点の公開情報に基づきます。
公開日:2026-10-16