サロンの予約ページに何の写真を載せる?施術の流れが伝わる選び方
サロンの予約ページに何の写真を載せるかは「何をされるか」から決めます
サロンの予約ページに写真を載せたい。でも、何を載せるかが決まらない。そんな方に向けて、撮り方ではなく「何を撮って、どこに置くか」を整理しました。この記事でわかることは3つです。(1)初めての方が予約の前に写真で確かめたい5つのこと、(2)「施術の流れ」を数枚の写真に分ける考え方、(3)予約ページ・ホームページ・SNS・Googleの店舗情報での写真の使い分けです。
結論:仕上がりの見本より「入口から帰るまで」を見せます
先に答えをお伝えします。初めての方が予約を決めるときに足りないのは、きれいな仕上がりの写真よりも、「入口から帰るまでに何が起きるのか」が分かる写真です。
初めての店を予約するとき、不安の中心は「上手かどうか」より手前にあることが多いはずです。どこにある店なのか。どんな部屋なのか。誰が担当するのか。着いてから何をされるのか。ここが分からないと、予約ボタンの手前で止まりやすくなります。
とくに、メニューにかかわらず毎回同じ流れがある店は、その流れを順番に並べた写真が、長い説明文より早く伝わります。やることは次の3つです。
- 初めての方が写真で確かめたい5つを書き出し、いま写真が無いものを探す
- 店で毎回起きる順番を、数枚の写真に分けて撮る
- 置き場ごとに「そこで迷うこと」を1つ消す写真を選ぶ
「おしゃれな写真を撮らなきゃ」で止まるのは、写真の役割が決まっていないからです
「サロン 写真」で調べると、出てくるのは光の当て方やスマホの設定、加工のコツが中心です。どれも役に立ちますが、それを読んでも「で、何を撮ればいいのか」は決まりません。
止まる理由は、写真に何をさせたいのかが決まっていないことにあります。役割が決まっていないと、撮る基準が「映えるかどうか」だけになります。その結果、施術スペースの同じ角度の写真が何枚も並んだり、季節の飾りの写真ばかりになったりします。
見る側の立場に戻ると、写真の役割ははっきりしています。予約の前に浮かぶ疑問に、文字より早く答えることです。疑問のほうから数えれば、撮るものは自然に決まります。
1. 初めての方が予約の前に写真で確かめたい5つ
紙でもメモアプリでも構いません。次の5つを書き出して、右の欄に「いま、その写真がどこかに載っているか」を書き足してください。
| 確かめたいこと | 写真で見せるもの | いま載っているか |
|---|---|---|
| ①どこにあるか・入りやすいか | 建物の外観、入口、看板や表札の目印 | |
| ②どんな部屋か | 施術スペース、待合、個室かどうかが分かる引きの写真 | |
| ③誰がやるか | オーナー・スタッフの顔が分かる写真 | |
| ④何をされるか | 来店から帰るまでの施術の流れ | |
| ⑤いくらか・どれくらいかかるか | (写真より文字で。料金表と所要時間) |
空いている行から埋めていきます。新しく撮るのは、空いている行の分だけで十分です。
⑤だけは写真に向きません。料金表を撮った画像は、値段を変えたときに作り直しになり、拡大しないと読めないこともあります。料金と所要時間は文字で書いておくほうが、直すのも読むのも楽です。料金を出すか伏せるかの判断はサロンのメニュー価格は表示しない設定もあり|伏せ方と裏メニューの作り方にまとめています。
書き出してみると、③と④が空いていることが多いはずです。部屋の写真はあっても、誰がやるのか、着いてから何をするのかが写っていない。店の側は毎日見ている光景なので、わざわざ撮ろうと思わないからです。
なお、予約の前に知りたい情報を文字も含めて棚卸しする方法は、個人サロンにホームページは必要?作らない判断と最低ラインの6項目で整理しています。そちらで「情報が載っているか」を確かめ、この記事で「写真で見せるか」を決める、という順番が自然です。
2. 「施術の流れ」を数枚に分けて撮る
④の「何をされるか」は、1枚では伝わりません。店で毎回起きる順番を、場面ごとに分けて撮ります。
毎回同じ流れがある店の場合
どのメニューを選んでも共通する流れを、1組だけ作ります。メニューごとに撮り分ける必要はありません。たとえば、次のような分け方です。
- 来店:入口や玄関から入ったところ。靴を脱ぐ店ならその場所も
- カウンセリング:話を聞く席。シートや問診票を書く場面
- 準備・着替え:着替える場所、荷物を置く場所
- 施術:施術台やセット面。お客様の顔が写らない角度で
- 仕上げ・アフター:仕上がりを確かめる鏡の前、お茶を出す席など
全部を撮る必要はありません。数は3〜6枚くらいに収まることが多いはずです。目安にしてほしいのは枚数ではなく、「初めての方がその場で戸惑いそうな場面」が抜けていないかです。着替えがあるのか、どこで荷物を置くのか、終わったあとすぐ帰るのか。こうした「聞きにくいけれど気になること」ほど、写真で先に見せておく意味があります。
写真には、短い説明を1行ずつ添えます。「最初にお茶をお出しして、今日のご希望をうかがいます」くらいの長さで十分です。写真が場面を、1行の説明が順番を伝えます。
メニューによって中身が大きく違う店の場合
カットとカラー、ハンドとフット、フェイシャルとボディのように、メニューで流れが大きく変わる店もあります。その場合は、いちばん選ばれるメニューを1つ選び、その流れを見せる形で代わりにします。全メニュー分を撮ろうとすると、撮影も更新も続きません。
ほかのメニューは「流れは同じで、施術の部分だけが変わります」と1行添えれば足ります。
3. 置き場ごとに役割を分ける
同じ写真を全部の場所に貼る必要はありません。その場所で、見る人が迷うことを1つ消す写真を選びます。
| 置き場 | 見る人がその場で迷うこと | 向いている写真 |
|---|---|---|
| 予約ページ(メニューを選ぶ画面) | 「このメニューで何をされるのか」 | メニューの中身が分かる写真(施術の場面・使う道具など) |
| ホームページ・お店の紹介ページ | 「どんな店で、着いてから何をするのか」 | 部屋の雰囲気、施術の流れ、担当者の顔 |
| SNS | 「いまも営業していて、最近どうなのか」 | 季節の飾り、新しいメニュー、日々の様子 |
| Googleの店舗情報 | 「どこにあって、どう入るのか」 | 外観、入口、建物の目印 |
予約ページは、メニューを選ぶ直前の場所です。ここに雰囲気の写真を並べるより、そのメニューで何をされるかを補う写真が役に立ちます。逆に、店の雰囲気や流れはホームページや紹介ページに置いて、予約ページからはそちらを見られるようにしておけば十分です。
SNSは流れていく場所なので、流れの写真を置いても、あとから探してもらうことは期待できません。流れの写真のように「いつでも同じものを見てほしい写真」は、ホームページや固定された場所に置きます。プロフィールや予約ページへの行き方の置き方はInstagram・Googleのプロフィールにサロンの予約リンクを置く方法にまとめています。
4. 載せる前に確認すること
写真は、載せたあとで困ることがあります。公開する前に次の4つを確かめてください。
(1)お客様が写り込んでいないか。 施術の場面を撮るときは、スタッフや家族にお客様役を頼むのが無難です。実際のお客様の写真を使う場合は、掲載の同意をもらいます。同意の取り方と文例はサロンの施術写真はSNS掲載とカルテ記録で同意を分ける|取り方と文例にあります。
(2)施術の前後を並べた写真になっていないか。 前後を並べた比較写真(ビフォーアフター)は、施術による変化を示す表示として、広告の規制の対象になりうるものです。この記事では扱いません。流れの写真は「何をするか」を見せるもので、「どう変わるか」を見せるものではない、と分けておくと迷いません。
(3)自宅サロンで、住所が分かるものが写っていないか。 窓の外の景色、表札、郵便受け、近所の目立つ建物は、場所の特定につながります。外観の写真を出すかどうかを含め、自宅サロンをGoogleマップに載せる|住所を出さない条件と代わりで条件を確認してから載せてください。
(4)古い写真が残っていないか。 内装を変えた、スタッフが入れ替わった、メニューをやめた。そのあとも前の写真が残っていると、来店したときの印象と食い違います。写真を差し替えた日に、ほかの置き場の古い写真も一緒に消すところまでを1セットにします。
「文字よりも写真で」——決まった流れがある店のオーナーの声
ここからは、実際にお話をうかがったサロンのオーナーの声です。
スタッフ2名で営むリラクゼーションサロンのオーナーAさん(仮名)は、お店の紹介に写真を何枚か載せられるとしたら、何を見せたいかをこう話していました。
「うちの場合はフローが大体もう一定決まってるんですよ」
Aさんの店では、どのメニューを選んでも、足浴がついて、ウェルカムティーとアフターティーがつく。その一連の流れが毎回あるそうです。だから、写真を何枚か並べられるなら、雰囲気の写真をばらばらに載せるより、その流れを見せたいと続けました。
「パッと見た時に、ああ、こういう風にやるんだって見えると分かりやすい」
「文字よりも写真で見せられると嬉しい」
ここに、この記事の考え方がそのまま出ています。Aさんが見せたいのは、仕上がりではなく順番です。 しかも、メニューごとではなく「どのメニューでも共通する流れ」を1組。説明文で「足浴のあと、お着替えをしていただき……」と書くと長くなる内容が、写真を順に並べるだけで伝わります。
決まった流れがある店ほど、この形は作りやすくなります。一度、自分の店で「こだわっていること」ではなく、「毎回起きている順番」を書き出してみてください。それがそのまま、撮る写真の一覧になります。
Googleのヘルプが挙げる写真の種類を、サロンに置き換える
Googleの店舗情報(Googleビジネスプロフィール)に載せる写真については、Google自身がヘルプで種類ごとのヒントを出しています。Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールに表示するビジネス固有の写真に関するヒント」(2026年10月13日確認)では、外観・店内・チーム・商品・サービスといった種類ごとに、撮り方の考え方が示されています。要点をサロンに置き換えると、次のようになります。
| ヘルプが挙げる種類 | ヘルプの考え方(要約) | サロンでは |
|---|---|---|
| 外観 | 来店が見込まれる方向から、時間帯を変えた様子も | 駅や駐車場から来たときに見える入口。夜に営業するなら暗くなってからの入口も |
| 店内 | 客として訪れたときに見える景色を写す | 入口から入ってすぐの景色、施術スペースを座った目線で |
| チーム | 経営者や従業員の人柄が伝わる写真 | 担当者の顔。施術中より、話を聞いているときの表情 |
| サービス | サービスを提供している場面 | 施術の流れの各場面(お客様の顔が写らない角度で) |
ヘルプでは、種類ごとに枚数の目安も示されています。これはGoogleの店舗情報についての目安なので、ほかの置き場にそのまま当てはめる必要はありません。
もうひとつ、ヘルプには写真の品質について「大幅な加工や過度のフィルタや AI の使用は避けてください」という記載があります。サロンの写真は、来店したときに見える景色との食い違いがいちばんの問題になります。加工を控えめにするのは、Googleのためというより、来店したお客様の「写真と違う」を防ぐためと考えると判断しやすくなります。
予約の決め手は「何をされるかが分かること」
写真について悩むと、「もっと良い写真を」という方向で考えがちです。カメラを替えるか、撮影を頼むか、加工を覚えるか。
ただ、初めての方の立場で予約をためらう理由を考えてみると、写真の出来ばえより手前に、「行ったら何をされるのか分からない」という不安があることが多いはずです。
ですから、写真で最初にやることは、上手に撮ることではなく、見せていない場面を減らすことです。スマホで撮った少し暗い写真でも、入口と、着替える場所と、施術のあとにお茶を飲む席が写っていれば、初めての方の不安は1つずつ消えていきます。
よくある失敗
同じ角度の施術スペースの写真を何枚も載せる。 いちばん見栄えのする場所なので、つい何枚も撮りたくなります。ただ、見る側が知りたいことは1枚目で伝わっています。2枚目以降は、入口や着替えの場所など、まだ見せていない場面に替えてください。
メニューごとに流れの写真を撮り分けようとする。 撮る手間も、差し替える手間もメニューの数だけ増えます。共通の流れを1組作り、違うところだけを1行で添えるほうが続きます。
料金表を画像で載せる。 値段を変えた日に作り直しになり、古い画像が残る原因になります。料金は文字で書いてください。
仕上がりの写真に、変化をうたう説明を添える。 「〇〇がすっきり」「〇回で変わる」のような言葉を写真の説明に書くと、写真そのものより言葉のほうが問題になることがあります。説明は、何をする場面かを書くだけにとどめます。
撮ったまま、置き場を決めない。 撮った写真を全部の場所に同じように貼ると、どこも同じ写真ばかりになります。先ほどの表で、置き場ごとに1つずつ役割を決めてから選んでください。
業態別に気をつけたいこと
- 美容室・ヘアサロン:シャンプー台、セット面、カウンセリングの席の3つが流れの中心です。カットとカラーで流れが変わる場合は、いちばん多いメニューの流れを1組にして、ほかは違う部分だけを書き添えます。
- ネイル・まつげ:デザインの写真はSNSで十分に見せている店が多いはずです。予約ページやホームページでは、デザインより施術の席と、所要時間のあいだ何をしているか(横になる、手を出して座る等)を見せると、初めての方の不安に答えられます。
- エステ・リラクゼーション:着替え・シャワー・施術後の休憩など、ほかの業態より場面が多くなります。その分、流れの写真が役に立つ業態です。説明は場面の説明にとどめ、体の変化をうたう言葉は添えないでください。
- 整体・鍼灸などの治療院:厚生労働省のあはき・柔整広告ガイドライン(2025年2月18日)では、院のホームページ自体は原則として広告規制の対象外とされる一方、リスティング広告やSNSへの投稿は広告として扱われ、広告にあたらないホームページにも虚偽・誇大な内容を載せないことが求められています。施術の写真や院内の写真を載せる前に、置く場所ごとにガイドラインを確認してください。写真の説明は、施術の内容と流れを淡々と書くにとどめます。
- 自宅サロン:外観の写真は、住所の特定につながるかどうかを先に判断します。外観を出さない場合は、玄関から入ったところや、施術スペースの写真で「どんな場所か」を伝える形にします。
まとめ
押さえることは3つです。
- 写真で答えるのは「予約の前の疑問」です。 どこにあるか・どんな部屋か・誰がやるか・何をされるかの4つを写真で、料金と時間は文字で。いま写真が無いものから埋めます。
- 「何をされるか」は、毎回起きる順番を数枚に分けて見せます。 メニューごとに撮らず、共通の流れを1組。流れがメニューで大きく違うなら、いちばん選ばれるメニューを1つ選びます。
- 置き場ごとに役割を分けます。 予約ページはメニューの中身、ホームページは雰囲気と流れ、SNSは新しさ、Googleの店舗情報は外観と入口。載せる前に、写り込み・前後比較・住所・古い写真の4点を確かめます。
今日やるなら、5つの表を書き出して、店で毎回起きる順番をメモするところまでで十分です。その一覧が、そのまま次に撮る写真のリストになります。
流れの写真と、メニューの写真を置き分ける
最後に一つだけ。SALONA(サローナ)では、予約ページのメニューごとに写真を出せるほか、お店の紹介ページに写真を並べることもできます。施術の流れの写真は紹介ページに、メニューの中身が分かる写真は予約ページに、と置き分けておけば、初めての方は予約の手前で「何をされるか」を確かめられます。
よくある質問(FAQ)
Q. サロンの予約ページには、何の写真を載せればいいですか。
A. メニューを選ぶ直前の場所なので、「そのメニューで何をされるか」が分かる写真が向いています。施術の場面や使う道具などです。店の雰囲気や来店から帰るまでの流れは、ホームページやお店の紹介ページにまとめて置き、予約ページからそちらを見られるようにしておくと、どちらの場所も写真が増えすぎません。料金と所要時間は、写真より文字で書くほうが直しやすく読みやすいです。
Q. 写真は何枚くらい載せればいいですか。
A. 枚数より、「初めての方が予約の前に確かめたいこと」がそろっているかで考えてください。どこにあるか・どんな部屋か・誰がやるか・何をされるかの4つに、それぞれ答える写真があれば出発点としては足ります。施術の流れは3〜6枚くらいに収まることが多いですが、大事なのは、着替えや荷物の置き場所など、初めての方が戸惑いそうな場面が抜けていないかです。なお、Googleの店舗情報については、Googleがヘルプで種類ごとの目安を示しています。
Q. ビフォーアフターの写真を載せてもいいですか。
A. 施術の前後を並べた比較写真は、施術による変化を示す表示として広告の規制の対象になりうるため、この記事では扱っていません。載せるかどうかを考える場合は、業態ごとのルールを確認したうえで判断してください。流れの写真は「何をするか」を見せるもので、前後比較とは別のものとして準備できます。お客様が写る写真を使う場合は、別途、掲載の同意が必要です。
運営: 株式会社art crat./SALONA編集部
公開日: 2026-10-13 最終更新: 2026-10-13
参照: Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールに表示するビジネス固有の写真に関するヒント」(2026-10-13 確認)/厚生労働省 あはき・柔整広告ガイドライン
注記: 本記事に掲載したサロンオーナーの声は、導入をご検討中のサロンへのヒアリングに基づき匿名化して掲載しています。店名・地域など、店舗の特定につながる情報は一般化しています。