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サロン移転のお知らせ例文と段取り|いつ・何で・何を伝えるか

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サロン移転のお知らせは、例文より先に「順番」を決める

サロンの移転が決まったら、お客様へのお知らせを考えます。例文を探す前に、決めておくことがあります。いつから伝えるか、どの手段で伝えるか、移転日をまたぐ予約をどうするかです。ここが決まれば、お知らせの文面は短くて足ります。

この記事でわかること

  • 移転を伝える前に、店で決めておく3つ
  • 移転日までの時系列(いつ・誰に・何を伝えるか)と、手段の組み合わせ方
  • 住所や店名を直す場所のチェックリストと、お知らせの例文3本

結論:変わるものが多いほど、早く・何回かに分けて伝える

先に答えを書きます。移転のお知らせは、一度の告知で済ませないことです。

移転で変わるのは住所だけとは限りません。店名や電話番号、営業時間、予約の受け方まで変わることがあります。変わるものが多いほど、お客様が覚えることも増えます。だから、早めに始めて、何回かに分けて伝えます。

順番はこうです。

  1. 移転日・休業期間・変わるものの一覧を決める
  2. 常連の方には、来店時に口頭で先に伝える
  3. 一斉のお知らせを出し、移転日をまたぐ予約は個別に連絡する
  4. 移転の直前にもう一度、道順と一緒に伝える
  5. 移転したら、住所が載っている場所を順に直す

移転のお知らせが届かない理由

移転のお知らせを出したのに、旧店舗の前まで来てしまうお客様がいます。原因は、告知の文面ではないことが多いものです。

1つ目は、来店の間隔です。数か月に一度のお客様は、一斉のお知らせを読んでも、次の来店の頃には忘れています。告知の時期と来店の時期がずれているのです。

2つ目は、古い住所が残っている場所です。地図アプリ、予約の確認の連絡、名刺。お客様は、お知らせよりもこうした場所を見て来店します。

3つ目は、移転日をまたぐ予約です。旧店舗で取った予約が、新店舗での施術になる。この方への連絡が抜けると、当日に行き違いが起きます。

伝える前に、店で決めておく3つ

紙に書き出します。ここが空欄だと、お客様に聞かれたときに答えが揺れます。

① 移転日

新しい場所で、最初にお客様を迎える日です。工事や内装の都合でずれることがあるなら、確定してから告知します。「◯月中旬ごろ」のまま一斉に知らせると、あとで訂正が要ります。

② 休業期間を置くか

旧店舗の最終営業日と、新店舗の初日のあいだです。引っ越しや備品の搬入、届出の確認などで、数日空ける店が多いはずです。この期間は予約を受けないので、先に決めて告知に入れます。

③ 変わるものの一覧

次の6つについて、変わるか・変わらないかを書きます。

項目書き出す内容
住所新住所・建物名・部屋番号・入口の場所
店名変わるなら新しい店名と、旧店名をいつまで併記するか
電話番号変わるなら、旧番号をいつまで使えるか
営業時間・定休日新店舗での時間
メニュー・料金変わるなら、いつから・何が変わるか
予約の受け方予約の入口や窓口が変わるか

「変わらない」と書いたものも、お知らせに入れます。お客様は、住所が変わると「ほかも変わるのでは」と考えます。「メニューと料金は変わりません」の一文で、その不安が消えます。

いつ・何を伝えるかの時系列

期間は目安の例です。自店のお客様の来店間隔(来店周期=同じお客様が次に来るまでの日数)に合わせて前後させてください。来店間隔が長い店ほど、早めに始めます。

時期の例誰に伝えること
2〜3か月前来店中の常連の方口頭で「◯月に移転します」と先に伝える。次回の予約が移転日をまたぐ方を優先
1〜2か月前お客様全員一斉のお知らせ。移転日・新住所・休業期間・予約の扱い
一斉のお知らせの直後移転日をまたぐ予約の方個別の連絡。旧店舗で受けるか、新店舗に移すか
1〜2週間前お客様全員もう一度のお知らせ。最寄り駅からの道順・駐車場・入口の写真
前日〜当日新店舗に初めて来る予約の方個別に道順を送る
移転後―住所や店名が載っている場所を順に直す

移転日をまたぐ予約の扱いは、お客様に決めてもらう前に、店の方針を決めておきます。たとえば「休業期間に入っていた予約は、こちらから候補日を3つ出して振り替える」。方針があると、一人ずつの連絡が早く終わります。

どの手段で伝えるか

正解の手段は1つではありません。お客様の層で組み合わせます。

手段届きやすい方気をつけること
店頭での声かけ移転前に来店する方帰るころには忘れるので、紙を1枚渡す
LINE・メール登録してくれている方登録していない方には届かない。迷惑メールに入ることもある
SNSフォローして見ている方見ていない方には届かない
ハガキLINEやメールを使わない方・年配の方住所が分かる方だけ。印刷と郵送の時間がかかる
店頭の掲示旧店舗の前を通る方移転後もしばらく貼っておく
予約ページ・ホームページのお知らせ予約しようとした方予約の直前に目に入る場所に置く

気をつけたいのは、来店の間隔が長いお客様です。半年に一度の方は、一斉のお知らせを受け取っても、次に予約するころには忘れています。この方には、次の来店予定の時期に合わせて、もう一度届く手段を用意します。予約の前に目にする予約ページやホームページに、移転のお知らせを置いておくのが確実です。

予約の窓口や店名も変えるなら

移転を機に、予約の受け方や店名を変える店もあります。このとき考えたいのが、同時に変えるか、ずらすかです。

同時に変えると、お客様は一度に覚えることが増えます。新しい住所、新しい店名、新しい予約の入口。どれか1つが抜けると、予約できない・たどり着けない、が起きます。

ずらすやり方もあります。ここで、移転を控えたオーナーのAさん(仮名)の話を紹介します。SALONA利用サロンへのヒアリングに基づき、特定できない形に匿名化しています(月と掲載媒体の名前は伏せ字にしています)。

Aさんは、移転に合わせて店名も変える予定でした。

この切り替えるタイミングが〔移転の月〕からなので、この名前とかもちょっと変わるんですけど

そのうえで、新しい予約の受け方は、移転より前に始めるつもりでした。

〔移転の前の月〕からちょっと試験的に今のお客さんで、あの、いつもなんかチャットみたいな感じでの予約になっていたので、こっちでも、ま、使えたらなと思ってます

移転の1か月前から、いまの常連さんで新しい予約の受け方を試す。移転日には、もう慣れた状態で迎える。移転と窓口の変更が同じ日に重ならないように、助走をつけるやり方です。

その間は、予約の入口が2つ並びます。Aさんはこれも見込んでいて、片方を確かめてから確定する段取りを考えていました。

こっちで〔もう一方の予約先〕を確認してから承認みたいな感じで

入口が2つあると、同じ時間に予約が重なるおそれがあります。片方の空きを見てから確定する形にしておけば、重なりを防げます。

同時に変えるのが向いているのは、お客様の数が少なく、一人ずつ口頭で伝えられる店です。案内が一度で済みます。ずらすのが向いているのは、来店の間隔が長い方が多い店や、新しい予約の受け方に不安がある店です。どちらも正解です。決め手は、お客様が一度に覚えることを、いくつまでにするかです。

予約の受け方を変えるときの案内文と猶予期間の決め方は予約方法を変更するときのお客様への案内、新旧の予約を並べて動かす期間の進め方は予約システムの乗り換えは並行運用で進めるにまとめています。

店名が変わる場合は、しばらく旧店名を併記します。「新店名(旧:◯◯)」の形です。旧店名で検索するお客様や、旧店名で登録してくれている方がいます。併記をやめる時期は、来店の間隔が長いお客様が一巡したころが目安です。

住所・店名を直す場所のチェックリスト

移転後に直す場所を、先に一覧にしておきます。移転日の前後は忙しいので、当日に思い出そうとしても抜けます。

  • ☐Googleの店舗情報(ビジネスプロフィール)
  • ☐地図アプリやナビに出る店舗情報
  • ☐掲載している予約サイト・ポータルサイト
  • ☐自店の予約ページ・ホームページ
  • ☐Instagramなど、SNSのプロフィール
  • ☐公式LINEのプロフィール・あいさつメッセージ
  • ☐名刺・ショップカード・パンフレット
  • ☐領収書・請求書の発行元の住所
  • ☐予約の確認や前日の連絡など、自動で送られるお知らせの中の住所・道順
  • ☐口座振替や仕入れ先など、取引先への届け出

いちばん直し忘れやすいのは、自動で送られるお知らせの中の住所です。自分の目に触れないので、旧住所のまま送られ続けていても気づけません。移転日の前に、自分あてにテスト予約を入れて、届いた文面の住所を確かめておくと安心です。

Googleの店舗情報は、Googleのヘルプによると、住所を変えるとオーナー確認をやり直す必要があります(ビジネス プロフィールを編集する|Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。確認や反映には時間がかかることがあるので、移転日が決まったら手順を先に確かめておきます。最新の扱いは公式ヘルプで確認してください。自宅サロンへ移る場合の住所の載せ方は自宅サロンをGoogleマップに載せるときの住所の扱い、Googleマップでの見つけてもらい方は整体院のGoogleマップ集客が参考になります。

保健所への届出も確認します。美容室やまつげのお店(美容所)は、場所が変わると新しい場所で開設の手続きが要るのが一般的です。たとえば目黒区の案内では、施設を移転した場合(仮店舗を含む)を開設届の対象に挙げています(美容所に必要な各種申請・届出手続き|目黒区)。必要な書類や検査、旧店舗の扱いは自治体によって違います。業態によっては届出の要らない場合もあります。移転先が決まった段階で、管轄の保健所に問い合わせてください。

そのまま使えるお知らせの例文

〇〇の部分を差し替えて使ってください。

① 一斉のお知らせ(LINE・メール・SNS・掲示)

移転のお知らせ

いつもご来店いただき、ありがとうございます。
〇〇は、〇月〇日(〇)より下記に移転いたします。

新住所:〇〇市〇〇町〇-〇-〇 〇〇ビル〇階
最寄り:〇〇駅〇〇口から徒歩〇分

〇月〇日(〇)〜〇月〇日(〇)は、移転のためお休みをいただきます。
メニュー・料金・お電話番号は変わりません。
すでにいただいているご予約は、個別にご連絡いたします。

新しいお店でお待ちしております。

② 移転日をまたぐ予約のお客様への個別連絡

〇〇様
〇月〇日〇時のご予約をいただき、ありがとうございます。
このご予約の日から、お店が下記の新しい場所に変わります。
新住所:〇〇(地図:〇〇)
ご都合が合わない場合は、日時の変更も承ります。このメッセージにご返信ください。

休業期間に入っていた予約の場合は、「〇日・〇日・〇日のいずれかでいかがでしょうか」と、候補日を添えて送ります。

③ 新店舗に初めて来る前日の道順の連絡

〇〇様
明日〇時のご予約、お待ちしております。
新しいお店は、〇〇駅〇〇口を出て、〇〇の角を右に曲がった〇〇ビルの〇階です。
入口は建物の〇側にあります(写真:〇〇)。
迷われたときは、〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇までお電話ください。

入口が分かりにくい建物なら、写真を1枚つけるのがいちばん伝わります。

移転のお知らせでよくある失敗

  • 移転日が確定する前に一斉に告知する。 工事の遅れで日付が変わると、訂正のお知らせが要ります。先に常連の方へ口頭で伝え、一斉の告知は日付が確定してから出します。
  • 一斉のお知らせを1回で終える。 来店の間隔が長い方には、移転の直前にもう一度届けます。
  • 「変わらないこと」を書かない。 メニューや料金、電話番号が変わらないなら、その一文を入れます。
  • 移転日をまたぐ予約を、一斉のお知らせで済ませる。 当日の行き違いが起きやすいのはここです。個別に連絡します。
  • 自動で送られる連絡の住所を直し忘れる。 テスト予約で、届く文面を確かめます。
  • 旧店舗の掲示をすぐに外す。 移転後もしばらく、新住所の案内を貼っておきます。
  • 移転・店名・予約の窓口を、準備なしで同じ日に変える。 同時に変えるなら、一人ずつ伝えられる体制を作っておきます。

業態で変わるところ

  • 美容室・理容室:来店の間隔に幅があるので、時系列の始まりを早めにします。美容所の開設の手続きは、移転先の工事が始まる前に保健所へ相談するのが安全です。
  • まつげ・ネイル:来店の間隔が3〜4週間と短く、一斉のお知らせの後に一度は来店する方が多い業態です。そのぶん、来店時の口頭での案内が効きます。まつげのお店は美容所の扱いになるので、届出の確認も忘れずに行います。
  • エステ:回数券やコースをお持ちの方には、そのまま使える場合は「残りの回数は新しいお店でもそのまま使えます」を書き添えます。移転と契約の変更を混同されることがあるためです。
  • 自費の整体・鍼灸・整骨など:鍼灸院や整骨院のように、施術所としての届出が要る業態があります。管轄の保健所に確認してください。ホームページやSNSに移転のお知らせを出すときは、住所や営業時間の案内にとどめ、施術の効果に触れる言い方はしません。
  • 自宅サロンへ移る・自宅から移る:自宅の住所をどこまで出すかを先に決めます。自宅サロンでは、予約が確定した方にだけ詳しい住所を伝える店もあります。

まとめ

  1. 先に3つを決める:移転日、休業期間、変わるものの一覧。「変わらないこと」も一覧に入れます。
  2. 時系列で伝える:常連の方に口頭で先に、一斉のお知らせ、またぐ予約の個別連絡、直前の道順、移転後の住所の直し。
  3. 手段は組み合わせる:来店の間隔が長い方には、予約の前に目に入る場所でもう一度届けます。
  4. 窓口や店名も変えるなら:同時に変えるか、ずらすかを決めます。移転の前に新しい予約の受け方を試しておく方法もあります。
  5. 直す場所は一覧にする:とくに、自動で送られる連絡の中の住所を確かめます。Googleの店舗情報や保健所の届出は、公式の案内で最新を確認します。

お知らせの文面は、この順番が決まってから書けば短く済みます。まずは「変わるもの・変わらないもの」の一覧を書き出すところから始めてみてください。

住所を直す場所を、少なくしておくなら

移転で手間がかかるのは、住所が散らばっていることです。SALONA(サローナ)では、店名や住所を店舗の情報として1か所で直せば、予約ページや店舗のホームページの表示にその内容が出ます。移転のお知らせも、お客様にメールやLINEでまとめて送れます。Googleの店舗情報や掲載サイトはお店側での変更が要りますが、自店の予約まわりで直す場所は少なくて済みます。

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よくある質問(FAQ)

Q. サロンの移転は、いつからお客様に伝えればいいですか。
A. 決まった期間はありません。目安としては、常連の方には2〜3か月前に来店時の口頭で、お客様全員には1〜2か月前に一斉のお知らせで伝える例があります。来店の間隔が長いお客様が多い店ほど、早めに始めます。一斉のお知らせは移転日が確定してから出し、移転の1〜2週間前にもう一度、道順と一緒に届けます。

Q. 移転のお知らせには、何を書けばいいですか。
A. 移転日、新住所と最寄り駅からの道順、休業期間、すでに入っている予約の扱いの4つです。加えて、メニュー・料金・電話番号など「変わらないこと」も書いておくと、お客様の不安が減ります。移転日をまたぐ予約がある方には、一斉のお知らせとは別に個別で連絡します。

Q. 移転のあと、直し忘れやすいのはどこですか。
A. 予約の確認や前日の連絡など、自動で送られるお知らせの中の住所や道順です。自分の目に触れないので、旧住所のまま送られていても気づきにくい場所です。移転の前にテスト予約を入れて、届いた文面を確かめておくと安心です。Googleの店舗情報は、住所を変えるとオーナー確認のやり直しが必要になるため、手順を先に確認しておきます。

運営: 株式会社art crat./SALONA編集部
公開日: 2026-10-11 最終更新: 2026-10-11
小規模・個人サロン、自費の治療院の経営・集客・ツール選びに、現場の手順で具体的に答えるメディアです。本記事の時期の目安に業界共通の基準はなく、自店のお客様の来店間隔に置き換えてご判断ください。Googleの店舗情報の手順や保健所への届出は、2026年10月時点で確認した公式の案内に基づきます。最新の内容は各公式の案内と管轄の保健所でご確認ください。本記事の一部は、SALONA利用サロンへのヒアリングに基づき匿名化して掲載しています。

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