
2026年9月26日
肩シリーズ「問題はそこじゃないかも、の視点」
肩を安定させるローテーターカフとは?胸郭から考える肩の動きと姿勢
「肩が前に入っている」
「巻き肩が気になる」
「肩を動かすと違和感がある」
「肩こりだけでなく、首や背中までつらい」
そんなとき、肩だけを見ていませんか?
実は、肩の動きは肩関節だけで完結しているわけではありません。
肩は、上腕骨・肩甲骨・鎖骨・胸郭などが連動して動く“肩複合体”として働いています。特に肩甲骨は胸郭の上を動きながら、腕を動かすための土台として重要な役割を担っています。
肩を安定させる「ローテーターカフ」
肩の深部には、肩関節の動きと安定性に関わる4つの筋肉があります。
それが、
・棘上筋
・棘下筋
・小円筋
・肩甲下筋
この4つをローテーターカフ(回旋筋腱板)と呼びます。
ローテーターカフは、腕を回す働きだけではありません。
肩関節を動かすときに、上腕骨頭を関節窩に安定させるように働き、肩がスムーズに動くための重要な役割を担っています。
そのため、肩の不安定感がある方を考えるときにも、ローテーターカフの働きは重要なポイントになります。
でも「肩の筋肉」だけを見ればいいわけではありません
ここが今回、一番お伝えしたいところです。
肩甲骨は、胸郭の上に乗っているような位置関係にあり、胸郭に沿って動きます。
腕を上げるときには、上腕骨だけではなく、肩甲骨も上方へ回旋したり後傾したりしながら動きます。
つまり、
胸郭
↓
肩甲骨
↓
上腕骨
↓
腕
というように、上半身全体が協調して動いているのです。
だからこそ、肩の動きを見るときには、
「肩の筋肉が硬い」
だけで終わらせず、
胸郭はどう動いている?
肩甲骨は胸郭の上でどう動いている?
首や背中はどう連動している?
という視点も大切になります。
巻き肩・肩こりも「肩だけ」の問題とは限りません
例えば、長時間のスマホやパソコン作業などで同じ姿勢が続くと、胸郭や背中の動きが少なくなり、肩甲骨の動きにも影響することがあります。
もちろん、「巻き肩=胸郭が原因」と一つに決めつけることはできません。
姿勢や筋肉の状態、生活習慣、肩関節そのものの状態など、さまざまな要素が関係します。
近年の研究でも、肩甲骨の動きには個人差が大きく、単純に「この位置なら正常・この位置なら異常」と判断することは難しいとされています。
だからこそ、身体を一部分だけで判断しないことが大切です。
USAGIでは「肩だけ」を見ません
肩こりや巻き肩のお悩みでも、
「肩が凝っているから肩をほぐす」
だけではなく、
首・肩・肩甲骨・背中・胸郭など、上半身全体の動きや筋肉の緊張を確認しながらケアしていく。
それがUSAGIで大切にしている考え方です。
特に、肩に脱臼歴や不安定感がある方は、一般的な肩こりケアとは同じように考えず、これまでの経過や現在の状態を確認しながら、無理な動きや強いストレッチを避けることも大切です。
「肩こりがつらいけど、肩を動かすのがちょっと怖い」
「脱臼したことがあるから、どこまでケアしていいのかわからない」
「首も肩も背中もガチガチ……」
そんな方も、まずはご自身の状態を知ることから。
肩だけを見るのではなく、胸郭を含めた上半身全体の動きから身体を考える。
USAGIでは、お客様の状態を確認しながら、無理のない範囲で身体の緊張をゆるめ、少しでも楽に過ごせるようサポートしています🌿